ある日、鏡を見たら白目の一部が真っ赤になっていて驚いた——。
そんな経験をされたことはありませんか?
これは「結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)」という症状で、当院にもよくご相談のある目のトラブルの一つです。見た目のインパクトは強いですが、ほとんどの場合は心配のないものです。
結膜下出血とは?
結膜下出血は、白目の表面にある「結膜」という透明な膜の下の細い血管が破れて、血液がたまった状態です。皮膚にできる内出血(青あざ)と似たようなものと考えていただくとわかりやすいかもしれません。
どんな症状?
- 白目の一部が鮮やかな赤色に染まる
- 痛みやかゆみは基本的になし
- 視力の低下や目やにの増加もほとんどありません
ほとんどの方は「見た目にびっくりして」受診されますが、自覚症状はないか、あっても軽度です。
なぜ起こるの?
結膜下出血の原因はさまざまですが、以下のようなものがよく見られます。
- 強く目をこすった
- 激しい咳やくしゃみ
- 重いものを持ち上げたときの腹圧
- 睡眠不足やストレス
- 高血圧
- とくに原因がなく自然に起こることもあります
中高年になると、血管がもろくなっているため、ちょっとした刺激でも出血しやすくなります。
治療は必要?
多くの場合、特別な治療は必要ありません。
血は自然に吸収され、1〜2週間ほどで元の白目に戻ります。再発しない限り、基本的には様子を見るだけで問題ありません。
ただし、以下のような場合は眼科での診察をおすすめします。
- 出血を何度も繰り返している
- 黒目(角膜)まで赤くなっている
- 目の痛み、かゆみ、目やになどの症状がある
- 全身的に出血しやすい(内科的疾患やお薬の影響)
- 初めてで不安な方
最後に
結膜下出血は、見た目に反して大きな病気ではないことがほとんどです。
しかし、目の症状はご自身で判断しにくいことも多いため、不安なときはお気軽にご相談ください。
秋葉原アイセンターでは、結膜下出血をはじめとする急な目のトラブルにも対応しています。
「気づいたら白目が赤くなっていた」「どこを受診すればいいか分からない」——そんなときも、安心してご来院ください。
コメント